ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが北朝鮮兵士の犠牲を隠そうとしていると非難しました。

ロイター通信によりますと、アメリカ軍の関係者は17日、ロシア西部クルスク州で戦闘に参加している北朝鮮兵の死傷者が数百人にのぼっているとの見方を示しました。

こうした中、ゼレンスキー大統領は、空から撮影した北朝鮮兵とする動画や遺体の一部が燃えているとされる映像をSNSに公開し、ロシアは北朝鮮兵を攻撃に参加させるだけでなく、死亡した兵士の証拠を隠滅しようとしていると指摘しました。

そのうえで、「殺された北朝鮮兵の顔を文字通り、焼こうとしている」とロシアを非難しました。

また「北朝鮮兵がプーチンのために戦って死ぬ理由は1つもない」と指摘しました。

--かなり鮮明に兵士の様子が確認できるが?
フジテレビ・立石修解説委員室長:
実際の戦場でクリアに撮影された北朝鮮兵とする映像を、ウクライナ政権・大統領が公開するのは初めてのことです。おそらく、ウクライナ側のドローンで撮影されたものと思われます。
北朝鮮は精鋭部隊である「暴風軍団」という部隊を送り込んだということですが、兵士の一人一人の表情は若く見え、ドローンを非常に警戒して恐れている、身を潜めている印象を受けます。

ーー大統領自らがこういった映像を公開した狙いをどう見ます?
フジテレビ・立石修解説委員室長:
これは情報戦ですよね。放送は控えますが、この映像の中には、ロシア兵が証拠を隠すために北朝鮮兵の遺体の顔を焼却している部分も映されていると。トランプさんが主導する停戦などの動きの前に、ゼレンスキー大統領はこのような映像を公開することで、ロシアの残虐性を強くアピールしたいと。

一方で、17日はロシア軍の幹部がモスクワで爆弾で殺害されるという事件もあって、ウクライナの関与が指摘されている。戦場以外でも戦いが活発化している印象ですね。

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