ウォール街

【NQNニューヨーク=稲場三奈】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は10営業日ぶりに小幅に反発して始まり、午前9時35分現在は前日比74ドル05セント高の4万3523ドル95セントで推移している。前日まで下げが続いた後で主力株の一部には値ごろ感を意識した買いが入っている。半面、午後には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表があり、内容を見極めたい雰囲気もある。

ダウ平均は4日に最高値を更新した後、前日までの9営業日で1500ドルあまり下落していた。短期間で調整が進み、主力株の一部を買い直す動きがある。エヌビディアは5日ぶりに反発して始まった。このところ下げが目立っていたユナイテッドヘルス・グループも上昇し、ダウ平均を押し上げている。

米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日開催のFOMCで0.25%の利下げを決める公算が大きい。市場では同時に公表する政策金利見通し(ドットチャート)やパウエル議長の記者会見への関心が高い。「最大のポイントはパウエル氏が据え置きのサインを出すか、それとも利下げ方向を保つかということだ」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との指摘があり、様子見の雰囲気がある。

そのほかの個別では、ボーイングやキャタピラーが高い。ビザやナイキにも買いが入っている。半面、シェブロンやマイクロソフト、アップルは売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で始まった。

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