中国建国70年の軍事パレードに登場した多弾頭型ICBM「東風41」=2019年10月(新華社=共同)
【ワシントン共同】米国防総省は18日、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表した。中国が今年半ばの時点で、昨年比で約100発増となる600発以上の運用可能な核弾頭を保有していると推定。200発台前半だった2020年時点から約4年間で3倍近く増えた計算になり、想定を上回るペースで核開発を加速させているとした。核戦力を多様化させているとも分析した。 中国国防費の不透明さにも警戒感を示した。複数分野の支出を除外して計上しているため、実際は公表額よりも40~90%多く、今年は年間3300億~4500億ドル(約50兆~69兆円)だと推定した。 核戦力について、低出力核弾頭の精密打撃ミサイルから超大型核弾頭の大陸間弾道ミサイル(ICBM)まで、種類を増やしていると記述。過去20年間で極超音速ミサイル技術を急速に向上させ、世界最高水準に到達しているとした。 近年新設したICBM用の発射場3カ所の整備を進め、320のサイロ(地下発射施設)を備えたと推測。記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。
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