ロシアのプーチン大統領は先月、核兵器の使用基準を定めたいわゆる「核ドクトリン」を改訂し、使用基準の引き下げを承認しました。

これについて、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は18日、国防省で、モスクワ駐在の外国の武官らを前に「西側ではロシアが核の威嚇を強化しているなどと非難するキャンペーンが行われている」と主張しました。

そのうえで、核兵器の使用について「国際的な義務には縛られない。侵略者を抑止し、潜在的な敵からの脅威をなくす必要性によって決定される」と述べ、国の安全保障のためには核兵器を含むあらゆる手段を取りうると強調しました。

また、ゲラシモフ参謀総長は、欧米との対立が深まる中、中国やインド、それに北朝鮮との協力関係を引き続き強化していくと述べました。

一方、ロシア外務省のリャプコフ次官は「ロシアとアメリカの関係を正常に戻す必要性についてどのような提案ももちろん検討する」と述べ、米ロ関係を改善するため、来月発足するトランプ政権と対話の用意があるとの姿勢を示しました。

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