パラグアイのペニャ大統領は3日に岸田総理大臣と首脳会談を行うのを前に、首都アスンシオンでNHKの単独インタビューに応じました。

この中で、ペニャ大統領はパラグアイと日本との関係について「日本はパラグアイに開発や資金調達などの面で多大な支援を行ってきた。私自身、日本政府からの奨学金のおかげでアメリカの大学に留学することができた」と述べ日本の貢献を高く評価しました。

そして岸田総理大臣との首脳会談について「私の目標は日本側にパラグアイの可能性を理解してもらうことにある。パラグアイは世界が必要としている食料安全保障を提供できる」と述べました。

その上で「パラグアイは世界有数の食肉輸出国だ。私たちが長年要望してきた日本の食肉市場へのアクセスをめぐる交渉を加速させられれば非常に興味深い」と述べ、牛肉など主力農産物の日本への輸出拡大について岸田総理大臣との会談の場で取り上げたいという考えを示しました。

さらにパラグアイが南米各国の中で唯一、外交関係を維持している台湾について「中国から嫌がらせを受けてきたが、こうした逆境は半導体製造の分野において世界の技術大国となるための障害ではなく、むしろ原動力となった」と評価しました。

そして「民主主義の原則や価値観を共有する日本との関係はパラグアイの助けになっている。パラグアイを助けることは、台湾を助けることにもつながる」と述べ、日本や台湾との外交関係の強化に意欲を示しました。

ペニャ大統領は、来年参加を予定している大阪・関西万博についても触れ「パラグアイの一部を大阪の街で紹介してもらうことはパラグアイをより身近に感じてもらう機会になる」と期待を示していました。

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