アメリカで、ハリケーンの影響で水にのみ込まれ、取り残された人々を救出する救助隊の活動がカメラにとらえられた。
水やがれきに阻まれつつ、複数人の人や動物を救出した。
実は、救助にあたっていた救助隊は、人命救助のプロではなく、野生生物を保護する機関の職員だった。
水が迫る中…間一髪の救出劇
アメリカ・テネシー州で9月、ハリケーンの影響で濁流にのみ込まれた街で撮影されたのは、取り残された人たちの救出劇だ。
救助隊がボートで近づいていたのは、水につかった住宅だ。
中からは、「ドアが開けられない!」と逃げ遅れた住人の男性からの叫び声が響いた。
すぐ隊員が飛び込み、ドアのつっかえとなっている“がれき”を取り除いた。
すると中から、家具が一気に押し出される。
家そのものが流れてしまうのも時間の問題といえる状況で、一刻の猶予も許されない。
そこへ、もう1人の隊員がダイブし、濁流をかき分けて男性のもとへと向かった。
そして隊員が「手をつかんだぞ!」と叫ぶと、伸ばした腕の先には男性がいた。
とその時、なおも牙をむく激流が隊員と男性を襲う。
わずかな油断が命取りになる瞬間だった。
その後、隊員はなんとか男性を抱え込み、救助に成功した。
救出を行ったのは“動物保護のプロ”
実は、決死の救出作戦を行った隊員たちは、人命救助のプロではなかった。
本来、彼らは野生生物を保護する機関の職員だった。
その後も、屋根の上に取り残された住人などを次々と救出した、動物保護のプロたち。
州政府は、多くの人たちの命を救ったとして、職員たちを表彰した。
(「イット!」 12月18日放送より)
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