イスラエルとハマスの間の戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉について、ハマスは6日、声明を発表し、ハニーヤ最高幹部が仲介国のカタールとエジプトに対し、「停戦合意についての彼らの提案を受け入れると伝えた」と発表しました。

ガザ地区では一時、発表を歓迎して住民が喜びの声をあげる様子が見られましたが、声明は具体的な提案の中身については明らかにしていません。

またイスラエルのメディアは、ハマスが受け入れるとした提案はイスラエル政府が承認したものではないなどとする当局者の話を伝えています。

イスラエルはこれまでハマスが求める「完全な停戦」には応じない姿勢を示していて、イスラエル側の今後の対応が注目されます。

この動きに先立ってイスラエル軍は6日、およそ120万人が身を寄せる南部ラファの住民などに対し、東側の一部地域で作戦を実施するとして、直ちに退避するよう通告しました。

AP通信は対象となる住民はおよそ10万人と伝えていてラファでは通告を受けて住民らが荷物を車などに載せて退避する様子がみられました。

またイスラエル軍は通告後、複数回にわたってラファでの空爆を行い、ハマスは「ネタニヤフ政権の、戦争を継続する決意を裏付けるものだ」などと非難する声明を出しました。

交渉が合意にいたるのか依然、不透明ななか、ガザ地区での戦闘は7日で開始から7か月となり、地元の保健当局はこれまでに3万4735人が死亡したと発表しました。

米国務省報道官「ハマスから回答 内容については検討」

アメリカ国務省のミラー報道官は6日、記者会見で「ハマスから回答があった。われわれは現在、その内容について検討していて、地域のパートナー国と協議しているところだ」と述べました。

そして中東を訪問中のCIA=中央情報局のバーンズ長官が現在、対応にあたっているとした上で引き続き、交渉の合意に向け、取り組む考えを示しました。

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