ウクライナのゼレンスキー大統領の最側近の一人、ミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問が8日、キーウ市内で朝日新聞の取材に応じた。全面侵攻を続けるロシアとの現時点での停戦交渉の可能性を否定し、「交渉のテーブルにつくという幻想を抱かないでほしい」と主張した。

 停戦交渉の条件についてゼレンスキー氏は、ロシア軍の撤退や正義の回復といった10項目の「平和の公式」が軸になるとくり返してきた。

 ポドリャク氏は、ロシアがすでに占領したウクライナ領を維持できると考えている以上、仮に停戦しても「終わりなき戦争」が待っているだけだとし、ウクライナ社会もそれを理解していると語った。

 スイスでは6月、各国首脳級でウクライナ和平の道筋を協議する初めての「平和サミット」が開かれる。ポドリャク氏は、「中立」とされる国々も含めて可能な限り多く参加することが望ましいとした。

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