ロシアでは9日、第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利してから79年の記念日となり、20以上の都市で軍事パレードなどが行われました。

首都モスクワにある赤の広場では雪もちらつく中、日本時間の9日午後4時から記念式典が行われました。

演説を行ったプーチン大統領は「われわれは、いかなる国家や同盟の排他的な要求も拒否する。世界規模の衝突を防ぐためにあらゆる手段を尽くすが、ロシアを脅かすことは許さない。われわれの戦略部隊はいつでも戦闘準備ができている」と述べロシア軍の核戦力に言及し、ウクライナや欧米側を強くけん制しました。

また、ウクライナの政権はネオナチだと一方的に非難し、ナチス・ドイツに勝利した先の大戦と重ねて、軍事侵攻を正当化しました。

そして、国民に改めて結束を呼びかけました。

このあと軍事パレードが行われ、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」などウクライナの前線でも使われている兵器のほか、ロシア軍の核戦力の中枢を担っているICBM=大陸間弾道ミサイル「ヤルス」なども登場しました。

式典には、ロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領など旧ソビエト諸国のほかキューバやアフリカの一部の国といった友好国などの首脳しか出席しませんでした。

式典は、欧米との激しい対立など、長期化する軍事侵攻を反映する内容となりました。

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