【マニラ共同】フィリピンのアニョ国家安全保障補佐官は１０日、南シナ海問題でマニラの中国大使館がフィリピン軍高官と館員との通話録音を基に偽情報を拡散したとして、関与した館員を国外追放する方針を発表した。通話の無断録音は国内法に違反していると指摘。「重罰を与えずには済まない」と強調した。 　中国外務省の林剣副報道局長は１０日、「フィリピンに挑発行為をやめるよう求める」と反発した。 　フィリピン紙マニラ・タイムズは８日、南シナ海のアユンギン礁のフィリピン軍拠点への補給を制限する「取り決め」を求めた中国に、フィリピン軍西部方面隊司令官が同意したとする通話録音を中国高官から入手したと報じていた。


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