横田めぐみさんの弟・横田拓也さんなど拉致被害者家族が5月10日、岸田首相と面会しました。

岸田首相と面会した横田めぐみさんの弟・拓也さんなどは大型連休中に訪米し、家族会の新たな運動方針についてアメリカの政府関係者などに理解を求めたことを報告しました。

【横田拓也さん】
「今回の訪米はアメリカ側の理解が得られたということからすると、日朝の水面下交渉にとても大きく寄与するのではないかということを私としては考えている。日朝首脳会談実現に向けて、この機会を活用いただければと思う」

早期の日朝首脳会談実現を求める拉致被害者家族に対し、岸田首相は…

【岸田首相】
「国際社会と共に協力しながら、首脳会談の実現に向けて、ハイレベルでの協議を続けていきたいと思っている」

総理直轄のハイレベルでの交渉を進めると岸田首相が発言してから1年。

今年に入り、北朝鮮側が日本への揺さぶりともとれる動きを見せていますが、拉致被害者家族は政府に強い態度で交渉に臨むよう求めています。

【横田拓也さん】
「部分的解決や段階的解決も受け入れられないと。全拉致被害者の即時一括帰国しか我々は求めていないんだという要求の水準を絶対に下げることなく、我々の怒りの気持ちを持ち続けた形で北朝鮮と強い外交を貫いてほしいと思っている」

東京では11日、岸田首相も出席して拉致問題の解決を求める国民大集会が開かれます。

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