アメリカ海軍第7艦隊は10日、中国とベトナム、それに台湾が領有権を主張している南シナ海の西沙諸島、英語名パラセル諸島の周辺をミサイル駆逐艦「ハルゼー」が航行したと発表しました。

「ハルゼー」は8日に台湾海峡を通過していて、アメリカ軍は中国が海洋進出の動きを強める南シナ海でも「航行の自由」作戦を行っています。

これに対し、中国軍で南シナ海を管轄する南部戦区の報道官は「中国政府の承認を得ずに中国の領海に不法に侵入した。アメリカは南シナ海の平和と安定の最大の破壊者だ」と反発しました。

米中両国をめぐっては、アメリカのブリンケン国務長官が先月中国を訪れ、習近平国家主席らと会談して関係の安定化に努めることで一致していましたが、南シナ海や台湾海峡などでは双方がけん制し合う状況が続いています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。