ロシアのプーチン大統領は12日、ショイグ国防相に代わり、前内閣で第1副首相を務めたベロウソフ氏を国防相にする人事を決めた。インタファクス通信が伝えた。ショイグ氏は、国防の重要ポストである国家安全保障会議書記に横滑りし、プーチン氏側近のパトルシェフ同書記は解任となる。

  • プーチン氏が今日、通算5期目の就任式 侵攻の政権に残る三つの難題

 ミシュスチン首相やラブロフ外相は留任し、プーチン氏通算5期目の内閣の陣容が固まった。

 ベロウソフ氏はプーチン氏の経済担当の補佐官を務めるなど経済畑を歩み、2020年にミシュスチン首相が新型コロナウイルスに感染した際には首相代行を務めた。

 ペスコフ氏大統領報道官は、国防省に革新をもたらす狙いだとしている。ウクライナ侵攻後、ロシア軍は戦略、兵站(へいたん)、動員など様々な分野で失態が目立ち、プーチン氏がシステムの刷新を期待した可能性がある。

 一方、パトルシェフ氏はプーチン氏の側近と知られるが、息子で農相だったドミトリー・パトルシェフが副首相に昇格することが決まっていた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。