【バンコク=藤川大樹、北京=石井宏樹】フィリピン沿岸警備隊は11日、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島のサビナ礁で、中国が新たな埋め立てを計画しているようだと明らかにした。  現地からの情報によると、同沿岸警備隊は4月15日、サビナ礁周辺に中国海上民兵の船があるとの報告を受け、巡視船を派遣。3週間以上監視を続け、中国船が埋め立てのために投棄したとみられるサンゴの破片を発見したという。  サビナ礁は、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)にある。沿岸警備隊で南シナ海問題を担当するジェイ・タリエラ報道官は「われわれの目的は、中国による違法な埋め立てを阻止することだ。今のところ成功している」などと語った。  中国外務省の汪文斌(おうぶんひん)副報道局長は13日の会見で「フィリピンの非難には根拠がなく単なるデマだ。何度もデマを流して国際社会を誤解させようとする試みは徒労に終わる」と反発した。 

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