ホワイトハウスで会談する岸田首相とバイデン大統領(10日、ワシントン)=ロイター

岸田文雄首相は14日、日本の首相として9年ぶりとなる国賓待遇での訪米の日程を終え、帰国します。バイデン大統領との首脳会談では、日米を「グローバルパートナー」として位置づけ、地球を見渡した幅広い分野の協力で合意しました。

共同声明の付属文書として協力の全体像を示した「ファクトシート」はおよそ70項目を列挙しました。安全保障に加え、宇宙や人工知能(AI)など現在進行で研究が進む先端分野で連携を打ち出したのが特徴です。関連記事のまとめ読みです。

(1)自衛隊と在日米軍、相互運用円滑に 東アジアで即応態勢


日米両政府は10日の首脳会談を踏まえ、東アジアで即応態勢の強化を急ぐ。自衛隊と米軍の部隊運用を円滑にする目的で、共同訓練の拡充や防衛装備品の開発に取り組む。台湾や朝鮮半島での有事に備える姿勢を国際社会に示し、日米同盟の抑止力向上につなげる。…記事を読む

(2)日本人2人とトヨタ車、月面へ アルテミスが挑む経済圏


日米両政府の合意で、日本人の宇宙飛行士2人とトヨタ自動車などが開発する探査車が月に行くことが正式に決まった。日本が有人活動のノウハウを蓄積できれば、将来26兆円に膨らむとも言われる月の経済圏の構築で存在感を発揮できる可能性がある。…記事を読む

(3)AI分野で日米大学が共同研究、IT大手が資金支援


【ワシントン=八十島綾平】日米両政府は9日、人工知能(AI)分野で産官学の共同研究を進める枠組みを立ち上げることで正式に合意した。米IT(情報技術)大手を中心に総額1.1億ドル(166億円)を投じ、資金・技術の両面で研究を支援する。…記事を読む

(4)日米、脱炭素で政策協調 洋上風力や事業支援


【ワシントン=八十島綾平】日米両政府は10日、脱炭素分野の政策協調に向けた閣僚級協議の初会合を開いた。日米共同でクリーンエネルギーの供給網構築や研究を進める。補助金の支給要件などのルール整備と両輪で連携を深める。…記事を読む

(5)核融合発電、日米2国間協力を軸に 多国間開発に遅れ


日米両政府は10日、核融合発電の実現に向けた共同声明を発表した。両国の企業や研究機関の人材の交流や研究施設の相互利用などが柱だ。日本は核融合について2050年代に実用化するとしているが、国際熱核融合実験炉(ITER)などの多国間の枠組みによる開発が遅れており2国間の協力も新たな軸にすえる。…記事を読む

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