日本時間15日に裁判所に出廷する予定の水原被告。
FNNが胴元の知人宅を取材すると、新たな金の流れが見えてきた。
大谷選手の口座から不正送金したとして、銀行詐欺の罪などに問われている元通訳・水原一平被告。
日本時間の15日、連邦地裁で開かれる罪状認否の手続きを前に、不正送金された金の流れがわかってきた。
ESPNなどの報道によると、水原被告がスポーツ賭博で作った借金の返済先は、胴元のボウヤー氏ではなく、ボウヤー氏の知人でテレビにも出演する芸能人、ライアン・ボヤジアン氏だったとされている。
なぜ、胴元ではない人物に金が送られたのか。
FNNは、木々が生い茂るボヤジアン氏自身の邸宅を訪ねた。
呼び鈴の押すや否や、飼い犬らしき犬が激しくほえる。
しばらくして出てきたのは、ボヤジアン氏の息子だという人物だった。
“ボヤジアン氏の息子(19)”「父は今会議に出ていて、しばらく戻ってこないと思います」
ボヤジアン氏の息子だという人物は、今回の事件で父親の関与が報じられていることを知っている様子だった。
記者「お父さんが送金を受けたという情報があって」
“ボヤジアン氏の息子”「はい」
記者「あなたもそういう認識ですか?」
“ボヤジアン氏の息子”「何もわかりません。でも来たことは父に伝えておきます」
15日から旅行で、いつ戻るかも不明だというボヤジアン氏。
2022年2月から1年半余りの間に、少なくとも1500万ドルの金が大谷選手の口座から、この人物の口座へ。
さらにその金は、カジノのギャンブル用口座に送られ、ボヤジアン氏は、それを元手にボウヤー氏とギャンブルに興じていたとされている。
家も近所で、約20年のつきあいというボウヤー氏とボヤジアン氏。
FNNが向かったのは、2人が利用していたというカジノ。
カリフォルニア州でギャンブルが特別に許されている場所がある。
先住民の居住区の中にあるぺチャンガ・リゾート・カジノ。
2人が住むロサンゼルスから約100km、車で1時間の場所にある広大なカジノリゾートだ。
ウェブサイトでは、スロットマシンに加え、150を超えるテーブルゲームがあるとされている。
水原被告が不正送金した金がこうしたギャンブルに使われる構図がマネーロンダリングにあたる可能性もあるとして、捜査当局は金の流れに注目している。
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