フランス北部ウール県で14日、裁判所での手続きのため受刑者の男を護送していた車が、高速道路の料金所付近で銃で武装した集団に襲撃されました。

検察当局の発表によりますと、武装集団は、車で護送車に衝突し停車させたうえで、銃を発砲したということで、刑務官2人が殺害され、3人がけがをしたということです。

襲撃の瞬間を捉えた映像では、黒い服を着た複数の人物が、銃のようなものを構えて、護送車に近づいていく様子が確認できます。

護送中だった受刑者は武装集団とともに逃走し、警察などが数百人態勢で行方を追っています。

受刑者はこれまでに強盗などで13回の有罪判決を受けていて、地元メディアは、違法薬物の密売に関わっていたとして密売組織などが襲撃に関与しているとの見方を伝えています。

フランスでは去年、違法薬物に関係する殺人や殺人未遂事件が大幅に増えていて、薬物をめぐる犯罪への対策が課題となっています。

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