アメリカ大統領選挙では11月の投票日に向けて民主・共和両党が党大会で正式に指名した候補者が討論会に出席し、論戦を交わすのが慣例となっています。

こうした中、バイデン大統領は15日、SNSにビデオメッセージを投稿し「トランプ氏は2020年に私に2回、討論会で敗れたが、今、私と再び討論したいかのようにふるまっている。私は2回やってもいい。日程を決めよう」と呼びかけました。

これに対してトランプ前大統領もSNSへの投稿で「討論する用意がある」と応じ、両氏は来月27日と9月10日の2回、テレビ討論会に出席することで合意しました。

候補者の討論会は、歴史的に超党派の委員会が主催し、今回も9月から3回、開催する予定が決まっていました。

ただ、アメリカメディアによりますとバイデン氏の陣営は前回の選挙の際に、主催者がトランプ氏側にルールを守らせなかったなどとして不信感を強め、今回、欠席する意向を伝えたほかトランプ氏側も期日前投票が始まる9月よりも前に討論会を行うべきだと主張していたということです。

民主・共和両党の党大会は7月と8月にそれぞれ予定されていて、今回、初めてのテレビ討論会が、バイデン氏とトランプ氏が党の候補者に正式に指名される前という異例の早さで開催される見通しとなりました。

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