四国の主要JR駅で売店などを運営する四国キヨスク(高松市)は、四国新幹線の応援キャラクター「つなぐん」をデザインした清涼飲料水の自動販売機をJR高松駅に設置した。

 新幹線のない四国への整備計画を、地元住民や観光客らに知ってもらうのがねらい。「つなぐん」を作った四国新幹線整備促進期成会(事務局=四国経済連合会)に許諾を得て作った。

  • 通過しない駅に「レ」 瀬戸大橋近くの「三角線」に込めた夢

 四国の地図をあしらい、飲料缶を手にしたり、讃岐うどんを食べたりする「つなぐん」を期成会に新たに描き下ろしてもらった。「つなぐん」のツイッターやユーチューブが見られるQRコードも表示している。

 地図の高松の場所には「ここ」と表示されており、四国キヨスクは今後、四国各県の駅にも同様の自販機を増設したい考えだ。

 お披露目された5月8日には「つなぐん」も駆けつけた。

 四国キヨスクの寺川隆裕社長は「北陸新幹線の敦賀開業の後、次は四国の番だ、と自販機を考えた。四国新幹線を知ってもらう一助になれば」と話した。

 四国新幹線は1973年に国の基本計画に盛り込まれたが、整備に向けた動きの進展がないまま50年過ぎた。

 「つなぐん」の名前の由来通りに新幹線のレールがつながるのはいつの日か、現時点では見通せない。(福家司)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。