柏崎刈羽原発7号機の建屋の上部。水の張ったプールのようなものが、燃料の入っていない原子炉=3月21日、新潟県刈羽村

原子力規制委員会は15日、東京電力が申請していた柏崎刈羽原発7号機(新潟県)の原子炉への核燃料装塡を承認した。再稼働に備えた検査の一環で、東電は同日午後4時から作業に着手する方針。再稼働時期は未定だが、平成23年3月の福島第1原発事故後、東電として初となる再稼働へ準備を進める。

新潟県の花角英世知事は再稼働に同意するかどうかの考えを表明していない。福島事故後に再稼働した全国の原発は、地元が同意した後に燃料を装塡しており、地元の同意前は異例。

同原発は首都圏などに電力を供給する。7号機は29年12月、規制委の審査に合格。令和3年1月以降、社員によるIDカードの不正利用や侵入検知設備の故障などが相次いで発覚し、規制委は事実上の運転禁止を命じたが、改善したとして5年末に解除した。

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