第4局に臨む芝野虎丸十段(左)と井山裕太王座 =15日午前10時、大阪市北区の日本棋院関西総本部(甘利慈撮影)

産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第62期十段戦五番勝負」の第4局が15日午前10時から、大阪市北区の日本棋院関西総本部「無量の間」で始まった。

十段位初防衛がかかる芝野虎丸十段(24)=名人=に、6期ぶりの返り咲きを目指す井山裕太王座(34)=碁聖=が挑む顔合わせ。立会人の円田秀樹九段が「時間になりましたので始めてください」と告げると、先(黒)番の芝野十段は右上星に、井山王座が左上星に着手。互いに四隅を占めあった後、井山王座が右上で三々に入る定石の展開から始まった。

今シリーズは、第1局(2月27日)で芝野十段が地合で大差をつけ白番中押し勝ちし先勝。第2局(3月25日)は井山王座が厳しいコウ争いの仕掛けからリードを保ち、白番中押し勝ちで取り返した。第3局(4日)は中央で黒石を抜いて厚みを築いた芝野十段が白番中押し勝ちし、2勝1敗でタイトル防衛まであと1勝としている。

持ち時間は各3時間の1日打ち切り制。15日夜までに決着する見込み。

「大和ハウス杯 第62期十段戦五番勝負」の棋譜進行を中継し、対局動画を配信しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。