神奈川大のみなとみらいキャンパス=横浜市西区で2022年5月、渡部直樹撮影

 神奈川県大学入試広報連絡会は27日、県内13大学で学校推薦型選抜(旧推薦入試)での推薦書の様式を統一すると発表した。推薦書の作成時間を短縮することで高校教員の業務負担軽減につなげる狙いがあり、2025年度入試から導入する。同連絡会によると、推薦書の統一化は全国で初めてとみられる。

 13大学は桜美林大、関東学院大、東洋英和女学院大などの私大。統一化した推薦書はA4判1枚で、志望学部▽学科▽推薦理由――を記入する欄が設けられている。

 学校推薦型選抜の推薦書は各大学により様式が異なっており、「煩雑だ」という現場からの声を受けて検討してきた。関東・甲信越地域の高校98校に対するヒアリング調査では「推薦書作成時に、フォーマットがバラバラだとミスの原因になるので統一してほしい」「夏休みを削って作成しているため、簡略化は非常に助かる」などと導入を求める声が多かったという。

 同連絡会は30大学で構成しており、今後、参加大学を増やしたい考え。統一化した推薦書を採用する神奈川大入試課の担当者は「同様に推薦書を統一化する動きが増え、高校の先生たちの負担が少しでも減り、教育に力を注いでもらえる環境になれば」と話した。【井川加菜美】

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