シンガポールパビリオンの完成イメージ

シンガポール政府は15日、2025年大阪・関西万博で出展するパビリオンのデザインを発表した。リサイクルされたアルミなどで作られた巨大な赤い球体を備え、シンガポールの最新のアートや文化、食など、観光面の魅力もアピールする。シンガポールは各国が独自で設計、建設する「タイプA」パビリオンを最も早く着工した国で、来年4月の開幕までに着実に完成させる構えだ。

シンガポール館のテーマは「ゆめ・つなぐ・みらい」。大阪市内で会見したオン・エンチュアン駐日大使は「よりよい未来を信じる力を育む」思いを込めたと説明した。パビリオンの赤い球体は、世界地図などでシンガポールを指し示す際に使われる赤い点から着想され、小規模だが力強い、同国の特徴を示しているという。

シンガポールは各国間で最も早い、今年1月にタイプAパビリオン建設に着工。担当者は「早い段階で設計を開始したことが功を奏した」と語った。ただそれでも、内装作業を終えるのは来年3月の見通しで「内装と同時にスタッフのトレーニングを進める」という。(黒川信雄)

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