目玉となるシャチのショー会場は最大2500人の収容が可能だ

須磨海浜公園(神戸市須磨区)の新たな水族館「神戸須磨シーワールド」が6月1日に開業する。「スマスイ」の愛称で親しまれた市営の須磨海浜水族園から生まれ変わり、民設民営でシャチのパフォーマンスを目玉に560種1万9000点を展示する。初年度は200万人の入館を見込む。

西日本で唯一となるシャチのショー会場は、立ち見を含めて約2500人を収容できる。営業時間は午前10時〜午後6時が軸だが、神戸のナイトタイムエコノミー(夜間経済)活性化に向け、週末などは午後8時あるいは午後9時まで営業する。

変動料金制を導入し大人は2900〜3700円、4歳から中学生は1700〜1800円。スマスイ時代(大人1300円)に比べ大幅に高くなる。

オフィシャルホテルには宿泊者限定でイルカとふれあえるプールを常設する。イルカと泳ぐ体験は1日3組に限り、価格は1人当たり1万5千円。全客室がオーシャンビューで一部の部屋には水槽も備える。年間稼働率は86%、平均宿泊単価は5万〜5万2千円と見積もる。

須磨海浜水族園は23年5月末で閉園し、サンケイビルを代表企業に三菱倉庫やJR西日本不動産開発など計7社が共同事業体となって整備事業を進めていた。水族館の総工費は約270億円、周辺施設を含む公園全体の事業費は約370億円という。

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