桜前線が津軽海峡を渡って、北海道へ上陸した。北海道側の松前町は16日、桜の開花を宣言した。町内には気象庁の標本木はなく、町が独自に開花宣言をしている。平年より11日早く、昨年より5日遅かった。

 この日朝、松前公園の「標準木」のソメイヨシノが3輪の花をつけているのを町職員が確認。日中に温度が上がり、午前11時までに5輪以上咲いたと判断した。

 札幌市の工藤恵子さん(73)と天池悦子さん(70)はそれぞれの夫と一緒に訪れた。「函館ではまだ開花していなかったが、松前なら咲いているかもしれないと思って来ました」

 町によると、公園一帯には自生の桜を含めて早咲きから遅咲きまで250品種、約1万本があり、5月中旬まで見頃が続く。20日から「松前さくらまつり」が始まる。

 日本気象協会は道内各地の開花日を、函館市21日、札幌市23日、帯広市25日、旭川市5月1日、釧路市同8日、根室市同11日などと予想している。(野田一郎)

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