水を飲むインドゾウ「ボン」(奥)と「ヨーコ」=横浜市金沢区の金沢動物園で

 金沢動物園(横浜市金沢区)の人気者、オスのインドゾウ「ボン」(47歳)は、日本一長い牙を持つ。長さは3メートル近くあり、地面近くまで伸びている。体格の良さも国内最大級で、その迫力ある姿はマンモスのようだ。

 ボン(約6・3トン)は1985年、インドから2歳年下のメスの「ヨーコ」(約3・3トン)と一緒にやってきた。飼育担当の井川阿久里さん(39)によると、ゾウの牙はエサになる木の皮をはいだり、繁殖シーズンにはオス同士の戦いやメスへのアピールに使ったりするという。

 ボンの左右の牙は2000年ごろに一度、先端約1メートルが折れた。年間10センチ伸びると言われており、その後は順調に伸び続けている。

 井川さんは、ここまで伸びたことを「穏やかな性格も影響しているのでは」と推察。「寝転んで休んでいる時もあるのでじっくりと観察してみて」と話す。【横見知佳】

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