東京都西東京市のスーパーマーケット「オーケー東伏見店」で12日、80代女性がエスカレーターに首を挟まれて死亡した事故で、女性は歩行を補助する「シルバーカー」を持ち上げようとした際にバランスを崩し、転倒していたことがわかった。警視庁が防犯カメラの映像を分析した。

 田無署によると、女性は1階から下りエスカレーターに乗り、1段下にシルバーカーを置いていた。地下1階で降りる間際にシルバーカーを持ち上げようとして転倒。手すりと床の間に首がはさまった状態で、仰向けで倒れていた。

 解剖の結果、女性の死因は血液を吸ったことによる窒息だった。

 東京消防庁によると、稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く都内では、エスカレーターに挟まれる事故が2023年までの5年間に40件発生。負傷した40人を年代別にみると、0~9歳が15人で最多だった。(吉村駿)

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