若い世代の献血離れを食い止めようと、東海学院大(岐阜県各務原市)で献血啓発イベントが開かれた。岐阜県内では10~30代の献血者がこの10年で30%減少し、献血の安定供給が課題になっており、県が進める「未来へつなぐ献血プロジェクト」のサポーターで岐阜市出身のアイドルグループ「乃木坂46」元メンバー、堀未央奈さん(27)が学生らに協力を呼びかけた。
イベントには学生約100人が参加し、県学生献血ボランティアの3チームが若者に献血を呼びかけるアイデアを発表。献血を終えた人に飲み物などを提供する店舗型カフェを開いたり、献血やボランティアを行うと単位を取得できる授業を設けたりするなどの提案があった。
審査員を務めた堀さんは「大学生ならではのアイデアで、一緒に実現できたら。献血の輪をみんなで広げていきたい」とアピール。9回の献血経験がある同大4年の中嶋凌さん(23)は「いつ自分が輸血される立場になるかわからない。友だちにも献血に行くよう呼びかける」と話した。
県赤十字血液センターによると、2023年度の県内の献血者は6万7462人。このうち10~30代は1万9071人で、10年前から約8500人減った。14年度は10~30代が全体の38%を占めたが、23年度は28%にとどまる。献血できるのは69歳までのため、若い協力者を増やしていく必要があるという。【稲垣洋介】
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