文部科学省への申し入れ後、取材に応じる東京女子医科大の新浪博教授(右から2人目)ら=東京都千代田区で2024年7月2日午後4時36分、斎藤文太郎撮影

 東京女子医科大(東京都新宿区)の現役教員有志が2日、東京都千代田区の文部科学省を訪れ、大学理事会に対して適切な指導をするよう池田貴城・高等教育局長に申し入れた。同大では同窓会組織「至誠会」を巡り、推薦入試の受験生側からの寄付金受領や不透明な給与支出などの問題が指摘されている。

 面会後に取材に応じた新浪博教授は「大学の評価を下げており、理事長は責任を取るべきだ」と述べた。新浪氏によると、池田氏は「行政の介入には限界がある。第三者委員会の報告を待ちたい」と応じたという。

 教員有志は6月26日、理事会に対し、教職員約1500人の署名を提出するとともに岩本絹子・同大理事長の解任を要求したが、理事会は拒否したという。【斎藤文太郎】

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