JR加古川線全線開業100周年記念セレモニーに招かれ、駅長の制服姿でポーズをとる俳優の六角精児さん=兵庫県西脇市野村町のJR西脇市駅で2024年7月7日、村元展也撮影

 JR加古川線の全線開業100周年記念ラッピング列車の運行開始に合わせたセレモニーが7日、同線西脇市駅(兵庫県)のプラットホームであった。乗客減少に悩む同駅以北を盛り上げようと、鉄道好きで知られる俳優の六角精児さんが招かれ、駅長の制服姿で登場した。

 加古川線は播州鉄道を前身とし、1924(大正13)年に現在の加古川―谷川(兵庫県丹波市)が開業した。

 ラッピングは西脇、丹波両市のキャラクターや「開業100周年」の文字があしらわれたデザインで、西脇市―谷川を走る全4車両に施された。ヘッドマーク(シール)には現在の125系と、電化される前に走っていたキハ40系の車体のイラストが描かれている。2025年2月末ごろまで運行される。

 セレモニーには片山象三・西脇市長や林時彦・丹波市長らが参加。片山市長は「先人の支えがあって100年を迎えた。次の100年も続くように利用促進したい」とあいさつした。六角さんは取材に「ローカル線は日本の毛細血管のような存在で各地方の特色を伝えている。まずは沿線の人たちに価値を見直してもらいたい」と話した。

 西脇市―谷川の22年度の輸送密度(1日1キロ当たりの平均輸送人員)は県内最少の237人。両市と県、JR西日本が存続と利用促進を巡り協議している。【村元展也】

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