かつて全国を駆け回っていた「エル特急」をテーマにした写真展「L(エル)の時代 国鉄特急、大集合!」が、さいたま市大宮区の鉄道博物館で開かれている。鉄道写真家・南正時氏(77)の作品約90点と、同館所蔵の絵入りトレインマークなどを展示。9月23日まで。

 エル特急は1972年に登場。自由席付きで気軽に利用できる特急列車として、各方面で多く運行された。これらの列車名が一目でわかるようにデザインされた絵入りトレインマークは特に若い鉄道ファンの人気を集め、70年代後半の特急ブームを盛り上げた。

 写真展では、四季折々の全国各地を駆ける特急の姿や食堂車などの車内風景を展示。会場の一角には、昭和50年代の「鉄道少年の部屋」として、特急の写真をあしらった下敷きや筆箱、ボードゲームでいっぱいの子ども部屋が再現されている。

 担当者は「館内の車両ステーションには、エル特急として活躍した実車も展示されているので、合わせて見てほしい」と話している。写真展の入場は無料だが、鉄道博物館の入館料が必要。(細沢礼輝)

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