22日から、Tポイントを統合した新たなVポイントのサービスが始まる。新Vポイントのメリットや方向性、共通ポイントの先駆者だったTポイントが消える経緯などを、Q&Aでまとめた。
Q 新Vポイント導入に伴うユーザーの影響は
A 統合で会員数計8600万人規模の巨大なポイント経済圏が誕生する。牛丼大手のすき家やハンバーガーチェーン大手のロッテリアなど、新Vポイント誕生を契機に導入を始める店舗もある。ユーザーの利便性は向上しそうだ。
Q 平成15年誕生のTポイントはなぜ姿を消すのか
A 後発である楽天グループの「楽天ポイント」、NTTドコモの「dポイント」などとの競争の影響が大きい。象徴的な動きが、かつてはTポイントだけを使えたコンビニエンスストア大手ファミリーマートの令和元年7月の取り扱い変更だ。独自のキャッシュレス決済で楽天ポイントやdポイントも使えるようになり、各社が顧客の囲い込みを強めたことでTポイントの存在感が低下していたのも事実だ。
Q 統合した三井住友フィナンシャルグループ(FG)の狙いは
A グループの総合金融サービス「Olive(オリーブ)」を軸に、金融取引や決済サービスの利用でも新Vポイントがたまる利点を最大限活かすことが想定される。これまでVポイントは、有効会員数が約2千万人と他のポイントサービスに比べてやや低かった。Tポイントとの統合で得た顧客基盤やデータを活用しサービスの質を向上させることで、金融面での新規顧客の開拓にもつながりそうだ。(永田岳彦)
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