処分予定だったいすみ鉄道の車両を展示するホテル前の「三日月龍宮城駅」=木更津市で2024年7月12日午前11時48分、浅見茂晴撮影

 「龍宮城スパホテル三日月」(千葉県木更津市)の客室に、小湊鉄道といすみ鉄道、銚子電鉄の県内3社の鉄道やバスをテーマにした客室がお目見えした。ホテル前には処分予定だった、いすみ鉄道や小湊鉄道バスの車両も展示されている。

 同ホテルを運営する「ホテル三日月」は、3社と連携した地域貢献の一環として実施。また、車両の再利用によるSDGs(持続可能な開発目標)の推進の意も込めた。

 同ホテル脇にはレールを敷設し、ホームも設置して「三日月龍宮城駅」が登場。ロビーの「待合室」にはプラレールも飾られた。

 一方、客室は5室を改装し、それぞれ小湊鉄道と小湊バス、いすみ鉄道、銚子電鉄のバージョンがある。運転士気分を味わえる「運転席ブース」や客席シート、網棚、つり革など、実際に使っていた部品を取り付けるなどして、旅のイメージを再現している。

イラストマップなどもあしらった「小湊鉄道ルーム」=木更津市で2024年7月12日午後0時10分、浅見茂晴撮影

 さらに、別の1室は各社の車両の先頭部分が並び、各社の特長を集めたオリジナル鉄道ルームとなる「合同ルーム」も用意した。

 同社は「夏休みシーズンとなったが、鉄道ファンだけでなく、ファミリーにも楽しんでほしい」と話している。

 料金は1泊2食付き、大人2人1室利用時2万5300円から。問い合わせは同ホテル(0438・41・8111)。【浅見茂晴】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。