文部科学省は子どもの近視の実態を把握しようと、2021年度から2023年度にかけて、各地の小・中学生およそ5200人を対象に視力を測定したり、目の形などを詳しく計測したりする初めての追跡調査を行いました。

その結果、近視と判定された子どもの割合は、2021年度の調査では40.8%でしたが、昨年度の調査では50.3%と9.5ポイント増え、この2年間でおよそ1割の子どもが新たに近視となったことがわかりました。

学年が低いほど新たに近視になる子どもが増える傾向がみられ、2021年度に小学1年生だったグループは12.4%でしたが、小学3年生になった昨年度では35.8%と、23.4ポイント増えていたということです。

「小さい子どもほど進行しやすい 早い時期に対策を」

また生活習慣などとの関連を分析したところ、親が近視だったり、勉強や読書の時間が長かったりするほど、新たに近視になることとの関連性が強くみられたということです。

調査に関わった東京医科歯科大学の大野京子教授は、「小さい子どもほど近視が進行しやすいことが確認され、早い時期に対策を取る必要があることがわかった。近視の進行を抑えるためには外遊びなど屋外での活動を取り入れることや、勉強や読書などで手元を見る時間が長い場合休息を挟むことが重要だ」と話しています。

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