羽田空港に着陸しようとしていたトルコの航空会社の旅客機が20日夜、管制官の指示とは違う滑走路に向かったため、管制官の指示でゴーアラウンド(着陸やり直し)をしていたことが国土交通省への取材でわかった。降りようとしていた滑走路には別の旅客機も進入しようとしていたといい、国交省は詳しい状況を調べている。

 国交省によると、イスタンブール発羽田行きの「ターキッシュエアラインズ」の198便に対して羽田空港の管制官はB滑走路に進入許可を出したという。

 だが、20日午後7時15分ごろ、198便が進入経路を逸脱し、D滑走路に向かう進路に変えていたことに管制官が気づき、ゴーアラウンドを指示。198便は上昇し、着陸をやり直した。D滑走路にはスターフライヤーの旅客機も進入しようとしていたが、「安全上の間隔は保たれていた」という。

 198便は関東上空を旋回して約25分後に、管制官の新たな指示通りD滑走路に着陸した。国交省は「管制上とのやり取りに問題はなかったと認識している」としており、ターキッシュエアラインズに報告を求めている。(角詠之)

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