国際的な活躍をめざすデザイナーに贈られる「ファッション・プライズ・オブ・トウキョウ2025」に、シュタイン(浅川喜一朗)が選ばれた。同賞は東京都などが主催し、来年2シーズンにわたってパリでのショー開催を支援する。今年7回目で、過去にはマメ・クロゴウチやオーラリー、タークなどが受賞している。

 審査員を務めたファッションキュレーター、小木〝Poggy〟基史さんは浅川について「静かなデザイナーだが、世界と絶対に勝負してやるぞという強さを内に秘めている」と評価した。

 発表会場には、黒やベージュの無地のコートやジャケットが並んだ。囲み取材に応じた浅川は「静かだけどダイナミズムを感じるシルエットや、静謐(せいひつ)ながら少しだけニュアンスのあるシルエットをポイントにしている。それをいい形で伝えられれば」と語った。(田中ゑれ奈)

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