園遊会に臨まれる天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方=23日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(鴨志田拓海撮影)

天皇、皇后両陛下は19日、皇居・御所で、一定以上の経験や技能を持つ人を海外にボランティアとして派遣する「シニア海外協力隊」や「日系社会シニア海外協力隊」の帰国隊員5人と懇談された。

シニア海外協力隊、日系社会シニア海外協力隊との懇談に臨まれる天皇、皇后両陛下=19日午後、皇居・御所(宮内庁提供)

側近によると、両陛下はラオスで助産師として活動した女性から、未熟児のケアなどについてお聞きに。カメルーンの小学校で教員を務めた男性の「子供たちの瞳が輝いていた」という言葉に、喜ばれている様子だったという。

春の園遊会で元日本サッカー協会会長の川淵三郎さん、俳優の北大路欣也さんらと懇談される天皇、皇后両陛下=23日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(鴨志田拓海撮影)

両陛下は23日、赤坂御用地(東京都港区)の赤坂御苑で、春の園遊会を催された。各界の功労者ら約1400人が出席。両陛下のほか、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方が参列され、両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまも初めて臨まれた。今年は感染症対策を昨年よりも緩和して人数を増やし、オードブルなど軽食の提供も再開した。

春の園遊会に臨まれる、天皇、皇后両陛下の長女、敬宮愛子さま=23日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(鴨志田拓海撮影)

両陛下は俳優の北大路欣也さんと、北大路さんの過去の出演作などについてご懇談。北大路さんが、愛子さまの大学卒業とご就職について「おめでとうございます」と述べると、天皇陛下は「ありがとうございます」とご返答。皇后さまは、「良い方に囲まれて。とても楽しく」と、愛子さまの職場でのご様子について紹介された。

春の園遊会で招待者らと懇談される天皇、皇后両陛下の長女、敬宮愛子さまと秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さま=23日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(鴨志田拓海撮影)

愛子さまは平成21年、両陛下と忠犬ハチ公を題材にした映画の試写会に臨席した際、北大路さんと面会されている。北大路さんによると、愛子さまは映画を「覚えています」と話し、当時のことを振り返られていたという。

皇后さまは、現代美術家の横尾忠則さんが最近、両陛下に贈ったという猫の挿絵つきの本について、横尾さんに「すばらしいですね」と述べ、ご一家で育てている猫の写真をご披露。皇后さまが「14歳になります」などとにこやかに語りかけられると、横尾さんは「お写真を見せていただけると思っていなかったので、大変うれしく思いました」と感激を伝えていた。

春の園遊会に臨まれる秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さま=23日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑(鴨志田拓海撮影)

陛下は、元日本サッカー協会会長の川淵三郎さんに対し、「日本選手が海外で活躍を」と話しかけ、川淵さんの長年にわたるスポーツ界への貢献をねぎらわれた。また、漫画家の里中満智子さんが、持統天皇など日本の歴史を題材にした作品について説明すると、陛下は「資料もいろいろよくご覧になっておられて」と伝えられた。

側近によると、愛子さまは初めての園遊会で、出席者らから卒業や就職への祝福など温かい言葉を受け、うれしく思われていたという。

昭和天皇の武蔵野陵を参拝される天皇、皇后両陛下の長女、敬宮愛子さま=25日午前、東京都八王子市

愛子さまは25日、大学卒業と就職を報告するため、八王子市にある昭和天皇の武蔵野陵(むさしののみささぎ)と香淳皇后の武蔵野東陵(むさしののひがしのみささぎ)を参拝された。お一方でのご参拝は初めて。

昭和天皇の武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵の参拝を終えられた、天皇、皇后両陛下の長女、敬宮愛子さま=25日午後、東京都八王子市

秋篠宮ご夫妻は22日、赤坂御用地にあるお住まいの宮邸で、新たにベトナムに赴任する大使夫妻と面会された。ご夫妻は昨年9月、日本とベトナムの外交関係樹立50周年に当たり、同国を公式訪問されている。

寬仁親王妃信子さまは21日、横浜市で開催された女子柔道の大会に臨席された。

昭憲皇太后の崩御から110年に当たり明治神宮を参拝し、訪れた人々に手を振られる三笠宮家の彬子さま=19日午後、東京都渋谷区

三笠宮家の彬子さまは19日、東京都千代田区のホテルを訪れ、総裁を務める「市村清新技術財団」が主催する「市村賞」の贈呈式と記念祝賀会に出席された。

【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。

また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している扶桑社の季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。