ふだんは公開されていない寺社の建物や仏像などを披露する今秋の「京都非公開文化財特別公開」(朝日新聞社特別協力)で、主催の京都古文化保存協会は10日、新たに京都府北部の10寺院と曇華院(どんけいん)門跡(京都市右京区)が加わると発表した。10月26日~12月8日の期間内に、京都市内17カ所と府北部11カ所の計28カ所で実施される。

 府北部は、5月に結成された「奥京都国宝(重文)十箇寺巡り」霊場会の10寺院。国宝の二王門のある光明寺(綾部市)のほか、福知山市の観音寺、天寧寺、綾部市の安国寺、正暦寺(しょうれきじ)、舞鶴市の松尾寺、金剛院、多禰寺(たねじ)、宮津市の智恩寺、京丹後市の縁城寺(えんじょうじ)が参加する。11月14~24日で、公開日は各寺で異なる。

 曇華院門跡は嵯峨の尼寺。近代の日本画家・尾形月耕が描いた源氏物語の錦絵などを11月18日~12月8日に公開する。

 他に公開されるのは、京都市内の上賀茂神社(北区)、大報恩寺(上京区)、冷泉家(れいぜいけ)(上京区)、廬山寺(ろざんじ)(上京区)、下鴨神社(左京区)、知恩院三門(東山区)、知恩院大方丈・小方丈(東山区)、八坂神社(東山区)、智積院(ちしゃくいん)(東山区)、泉涌寺(せんにゅうじ)舎利殿(東山区)、東寺講堂・五重塔(南区)、阿弥陀寺(山科区)、隨心院(ずいしんいん)(山科区)、勧修寺(かじゅうじ)(山科区)、元慶寺(がんけいじ)(山科区)、鹿王院(ろくおういん)(右京区)と、伊根町の浦嶋神社。

 拝観料は1カ所あたり大人1千円、中高生500円(一部異なる)で、文化財の保存・修理に充てられる。公開期間などの詳細は協会ホームページ。問い合わせは協会(075・451・3313)。

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