「こも巻き」は、松の枝を食べる害虫が冬を越すために枝葉から地上におりてくる習性を利用して、わらで編んだ「こも」に誘い込む、伝統的な駆除の方法で、毎年この時期に行われ、後楽園の秋の風物詩となっています。

ことしは50回目を迎え、16日は庭園の管理を請け負う造園業者の人たちが、およそ240本ある松の幹に1本ずつ「こも」を巻き、縄で縛っていました。

訪れた人たちは作業の様子をじっくりと眺めたり写真を撮ったりして、一足早い冬支度の行事を楽しんでいました。

岡山市から訪れた50代の女性は「季節の変わり目をカメラに収めようと来ました。人の手で一つ一つ巻かれていて、情緒を感じます」と話していました。

後楽園事務所の栗坂智人主任は「毎年恒例のこの行事を無事に実施できて安心しています。これから冬の間しか見られない景観なので、特別な景色を楽しんでほしいです」と話していました。

後楽園の松の「こも」は来年2月に取り外され、害虫と一緒に焼く「こも焼き」が行われます。

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