山口市にある国宝の「瑠璃光寺五重塔」では、2年前からおよそ70年ぶりとなる屋根の全面的なふき替え工事が行われています。

見学会には事前に申し込んだおよそ20人が参加し、ひのきの皮を屋根に重ね合わせる「ひわだぶき」と呼ばれる平安時代から続く伝統的な技法を見学しました。

作業では、中国地方の山林で採取されたひのきの皮を竹のくぎを使って隙間なく重ね合わせて、7センチほどの厚さに整えます。

今回は、5つの屋根でおよそ25万枚のひのきの皮が使われるということで、参加者たちはふだん見ることができない職人の手際よい作業を熱心に見学していました。

また、高さおよそ20メートルの5層目の屋根近くまで上がって、外の景色を眺めるなどして楽しんでいました。

山口市の11歳の男の子は「とても歴史を感じました。次の世代に向けて守っているのがよいと思いました」と話していました。

20代の女性は「山口で生まれ育ちましたが、ひわだぶきの屋根がきれいにふかれている様子を見て感動しました」と話していました。

瑠璃光寺五重塔の改修工事は、再来年3月末まで続く予定です。

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