下関市は鎌倉時代後半に、京都から移り住んだ親子が武士の髪を結う仕事を「床の間」のある部屋で行っていたことから、その後「床屋」が屋号となり全国に広まったということで「床屋発祥の地」と言われています。
親子の床屋があった場所に近い亀山八幡宮の境内には「床屋発祥の地」の記念碑が建てられていて、30年ほど前から毛髪供養祭が行われています。
理容業の関係者およそ30人が参列し、10月10日までの1か月ほどの間に県内各地の理髪店で切った髪の毛が奉納されました。
そして、神職が祝詞をあげて参列者が髪の毛に感謝し、店を訪れる客の健康を祈って玉串をささげました。
山口県理容生活衛生同業組合によりますと、20年ほど前は県内に1500を超える加盟店がありましたが、経営者の高齢化や後継者不足、客の減少などにより年々少なくなり、現在は430店ほどになっているということです。
組合の吉永和義理事長は「後継者をいかに育てるかという課題があるが、組合員には後継者を増やすための声かけとともに、魅力ある業界であることを伝えていってほしい」と話していました。
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