国民生活センターによりますと、身近な人が亡くなったあとに、インターネット上で保有していた資産の確認や定額制のサービスいわゆる「サブスク」の解約ができずに、困っているという相談が全国の消費生活センターに寄せられているということです。
このうち60代の男性からはことし2月、亡くなった家族のスマートフォンのロックが解除できず、契約していたネット銀行が分からないという相談があったということです。
また80代の女性は亡くなった夫がスマホのセキュリティーのサブスクに入っていたことが分かり、会社側に問い合わせたところ「IDとパスワードが分からなければすぐには解約できない」と伝えられたということです。
国民生活センターによりますとサブスクは本人が亡くなっても解約しないかぎりは料金の請求が続きますが、IDとパスワードが分からない場合でも遺族が公的な書類を提出するなどして手続きをすれば、解約できることが多いということです。
トラブルを避けるために国民生活センターでは
▽日頃からネット銀行や契約しているサブスクのIDとパスワードを整理し
▽エンディングノートに書き残すなどの対策を進めるように呼びかけています。
国民生活センター相談情報部相談第2課の森澤槙子さんは「オンラインサービスを契約したまま亡くなるケースが今後、増えていくことが予想されます。家族がトラブルにあわないように今からできる“デジタル終活”を進めてほしい」と話していました。
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