富山湾でこの時期にとれる「寒ぶり」は特に脂がのっていることから、日本海の冬の味覚として高値で取り引きされています。
富山県氷見市の漁港では20日の朝、次々とブリが水揚げされ、漁協の関係者などでつくる判定委員会が大きさや形を確認したあと、本格的なシーズンの到来を告げる「ひみ寒ぶり宣言」を出しました。去年より1か月ほど早い宣言だと言うことです。
水揚げされたブリの中には重さが10キロを大きく超えるものもあり、漁港で行われたせりでは威勢のよい掛け声が飛び交う中、仲買人たちがブリを競り落とし、鮮魚店などに出荷していきました。
およそ40本のブリを競り落とした鮮魚店の店主、徳前康宏さんは「宣言が出てうれしいし、きょうは水揚げの本数も多く、例年より安く買い付けられたのでよかったです。地震のあと客が減った時期もありましたが、きょうの宣言をきっかけに多くの人にブリを食べてもらい、復興にもつなげたいです」と話していました。
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