山口市の大殿小学校で開かれた特別授業には6年生およそ100人が参加し、大殿地区を拠点に活動している山口鷺流狂言保存会の3人が講師を務めました。
授業では、児童たちが狂言を鑑賞し、講師の3人が砂糖を毒だと偽り近づかないように命じた主人のうそを見破り、家来たちが食べ尽くしてしまう「不毒(ぶす)」という演目を披露すると何度も笑いが起きていました。
続いて、児童たちが狂言を体験し、砂糖を食べる家来の「うまいうまい」というせりふ回しや、片足を上げて下ろしたあとにすり足で前に進む山伏の動きなどに挑戦していました。
県によりますと、鷺流狂言は江戸時代に幕府お抱えの流派として広く演じられていましたが、明治時代以降に衰退し、現在は一部の地域で保存活動が行われているということです。
参加した男子児童は「地元に狂言があることは知らなかったので驚きました。独特の話し方や姿がとてもおもしろかったです」と話していました。
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