うまい棒約5万2000本を使って描かれた巨大な地上絵=茨城県提供

 茨城県と福島県を結ぶJR水郡線が全線開通から4日で90周年を迎えるのを前に、11月30日と12月1日の両日、茨城県大子町内で記念イベント「水郡線フェス」が開かれた。会場の一つ、町立だいご小グラウンドでは、スナック菓子「うまい棒」を使って描かれた巨大な地上絵がお披露目された。

 両日限りの公開となった地上絵は、菓子メーカー「リスカ」(常総市)が製造するうまい棒約5万2000本で描かれ、その名も「リスカの地上絵」。うまい棒は1979年、沿線にある同社の大子工場で製造が始まり、今も生産されている。

 90周年を祝おうと、県や大子町など沿線6市町でつくる県水郡線利用促進会議が企画した。地上絵は縦12メートル、横20メートルで、10~11月に沿線の学校の子どもたちや各地のイベント来場者らがパネル(約91センチ四方)にうまい棒を敷き詰めて製作。全286枚のパネルを同小で結合し、完成させた。30日に全貌が明らかになったデザインは「90周年」の文字と「第二久慈川橋梁(きょうりょう)」を走る水郡線の風景だった。

 1日にはJR常陸大子駅前で記念セレモニーが開かれ、地上絵が完成するまでを記録した動画の公開などがあった。同会議の会長を務める大井川和彦知事はあいさつで「水郡線は水戸、大子、福島を結ぶ、県にとって背骨のように大事なもの。今後の100年、200年に向けて維持していくため、地域の皆様と水郡線を盛り上げていきたい」などと述べた。【鈴木敬子】

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