「鹿寄せ」は、奈良市内の旅館やホテルで作る組合が奈良の魅力を知ってもらおうと毎年、この時期に行っています。
9日は冬の澄んだ空気のなか、奈良公園に隣接する野原でシカの保護活動を行う団体の職員がベートーベンの交響曲「田園」の一節をホルンで吹くと、近くの林からシカおよそ100頭が音色に誘われ、勢いよく駆け寄ってきました。
観光客は、集まったシカが好物のドングリをおいしそうに食べる様子を写真に収めて、古都の冬の行事を楽しんでいました。
愛知県から家族で訪れた30代の女性は「子どもがシカを見たいと言ったので名古屋から朝早くに来ました。シカがたくさん集まってきてすごかったです」と話していました。
年内の「鹿寄せ」は12月14日まで、毎日午前10時から行われています。
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