JR東日本千葉支社は13日、来年3月15日のダイヤ改定で、平日の京葉線の各駅停車2本を快速に切り替えると発表した。今年3月の改定で快速の大幅減便などに踏み切ったことに沿線自治体や住民が猛反発し、9月に快速を増便する異例の対応をしたばかりだが、さらなる増便を望む声に応えるための「微調整」だという。

 対象は東京―蘇我間の下りで、平日は東京駅午後4時2分発と午後9時21分発の各停を快速に切り替える。2駅間の時間は8~10分短縮される。平日の快速は、上下線で現行の33本から35本に増える。土休日は午後9時21分発のみ快速にする。

 今回の改定では、沿線自治体への配慮もにじんだ。

 快速を上下線で7本増便した9月の変更には、快速が通過する新習志野駅の発着便数が減るとして、習志野市の宮本泰介市長が反対を表明した。今回は快速への切り替えと同時に、一部同じ区間を走る武蔵野線の西船橋―新習志野間の下りで各停を2本増便する。差し引きしても新習志駅の発着便数は変わらない。

 同市は今回の改定に「事前に丁寧に説明して頂き、沿線自治体に公平に対応されている」とコメントした。今年3月の改定を強く批判してきた千葉市の神谷俊一市長も「一定の評価ができる。さらなる改善に向けて、今後も継続的に協議を続けていきたい」と話した。

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