出席者を前に、ハチ公像に斎藤良作さんとともに花輪をささげる佐藤日和さん(手前)=秋田県大館市で2024年5月8日、田村彦志撮影

 大正末期から昭和初期にかけ、東京・渋谷駅で飼い主が急死した後も帰りを待ち続けたことで知られる「忠犬ハチ公」の第33回慰霊祭が8日、生誕の地の秋田県大館市で営まれた。同市や東京都渋谷区の観光、商店街関係者ら60人が出席した。

 市民有志でつくる「忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会」の主催。大館市観光交流施設「秋田犬の里」のハチ公像の前であった慰霊祭では、ハチの生家の当主、斎藤良作さん(75)と市立南小6年、佐藤日和さんが銅像に献花、黙とうした。

 佐藤さんは「ハチ公への手紙」を朗読。「ハチのあきらめない気持ち、思いやりの気持ちを引き継ぎ、いろいろなことに挑戦していきたい」と述べた。

 慰霊祭は命日の1カ月後の4月8日、大館市と渋谷駅前で営まれてきたが、大館市では2018年から、開催を1カ月ずらしている。【田村彦志】

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