ポップカルチャーの第一線で活躍する絵師100人超による展覧会「絵師100人展 14」が27日から5月6日まで、東京・秋葉原のアキバ・スクエアで開催される。
漫画やアニメ、ゲームなどのジャンルで活躍する画家は、江戸時代の浮世絵師になぞらえ〝絵師〟と称されてきた。本展はそんな絵師に注目。平成23年から秋葉原を中心に国内外で開催され、これまでにのべ70万人を動員するなど、クール・ジャパンを代表するイベントのひとつに成長した。今年は〝輝く〟をテーマに、106点が本展のために描き下ろされた。
テーマをそれぞれに解釈した作品はいずれも「百人百色」。第7回から毎年参加している藤ちょこ氏は、現代日本を代表する人気絵師のひとりだ。今回は天空に浮かぶ階段に立つ少女を描いた。「『推し』やめちゃくちゃ刺さる作品、大切な人との出会い。そんな人生の中の〝輝き〟を見つけた瞬間の、美しい気持ちを表現した」
青とピンクの澄み切った色彩も相まって、絵の中に吸い込まれるような感覚に。「どこまでも続いていくような広い空間を感じられるように、パースや構図にこだわった」と明かす。「少女が持っている宝石の、光が当たっていない部分が石になっていたりと、会場の展示サイズでしか見つけづらい隠し要素も入れてみた」とのことで、ぜひ高精細で印刷された実物と向き合い、宝探しを楽しみたい。(塩塚夢)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。