着物や甲冑を着た高校生を駒に見立て、プロ棋士が対局する「人間将棋」=13日午後、山形県天童市

将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市で13日、着物や甲冑を着た高校生を駒に見立て、プロ棋士が対局する「人間将棋」が開催された。観客は満開の桜の下、約15メートル四方の巨大な将棋盤で繰り広げられる熱戦の行方を見守った。

対局したのは、貞升南女流二段と武富礼衣女流初段。2人は「なかなか手ごわいのう」と武者言葉で掛け合い。武富初段が「この時代にAI(人工知能)など使っておらぬよな」と言うと、貞升二段が「使ってなどおらぬっ」と応じ、会場を沸かせた。

着物や甲冑を着た高校生を駒に見立て、プロ棋士が対局する「人間将棋」=13日午後、山形県天童市

全ての駒を一度は動かす独自ルールがあり、達成すると大きな拍手が起きた。対局は貞升二段が140手で勝った。

初めて観戦したという新潟市のパート従業員の女性(43)は「将棋には詳しくないが、会場の雰囲気、掛け合いが楽しかった」と笑顔で話した。

人間将棋は14日まで。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。